「個人の力」で生きる時代における学び

よほど楽観的な人でも30歳の声を聞く頃になると将来のキャリア、生活設計になんらかの不安や危機意識のようなものは感じるようになるだろう。

たとえ、いわゆる高偏差値大学を出て大企業と呼ばれるところに就職できても一生安泰だと考えるような人は昨今まずいないといってよい。今どきはいやがおうでも誰もが常に将来を考え自己研鑚を求められる時代になったのだ。となるとその時代の変化に対応したスキル、自身の成長のための勉強はどうやってどこで身につけたらよいのだろうかということが課題になる。

日本においては仕事に必要な能力の多くは新卒で企業に「就社」し業務を通じて身に付ける、あるいは業務知識そのものが能力という仕組みを長らくとってきた。そんなわけで会社あるいは業務に依存したスキルはなくよそで通用するような個人の武装手段としてのビジネススキル習得の機会はかなり限られているというのが現実だ。

この課題解決にはいったいどんな方法があるのか考えてみるとその一つの可能性としてMBA取得が浮かび上がってきた。

現在、整備されつつありビジネスパーソンの間で関心も高まっている専門職位大学院制度のもとでMBAを取得するということは個人のキャリアの構築・開発にどういった意味があるのか、いったい何が身につくのかあるいはもっとストレートに今後の仕事に役に立つのかなど、なるべく多くのMBA取得者、社会人学生そして大学院側の関係者との交流、情報交換を通じて得られた内容についてここで書いて行きたいと思う。

 国内のMBA進学を考えている方にとって少しでもInformativeと思っていただけるようなことを書けるよう頑張ります。