国内MBAのススメ

人生変えたくなったら考えてみよう。日本のビジネスパーソンにもっと学びを。mbajapan@outlook.jp

MBAイベントに行ってみよう..模擬授業出席のススメ

ちょっと前になるが去年の11月24日に都内で開催された「MBA EXPO 3013」に行ってみた。

http://bizacademy.nikkei.co.jp/special/expo201311/b2c.html

このイベントのおすすめはなんといっても模擬授業。私はちょっと頑張ってみて一橋、京大そして慶応のセッションに参加してみた。模擬授業とはいえ大学院の説明会をかねているのでどこも工夫をこらして特徴を強調していた。

一橋は「ストーリーとしての経営戦略」でおなじみ楠先生。新しい自著の宣伝っぽい入りだったが「経営は教えられない」「スキルではなくセンスのに踏み込む」という持論で一橋は「経営の場を疑似体験できる場」ということを強調していた。楠先生へは経営の経験がないのによくいうなといったコメントも聞かれるがさすがに話は上手だ。日本初のグローバル経営の場としての学校への熱意は十分伝わってきた。

 

京大は成生先生の「日本の流通業」。とはいっても総論めいた話ではなく過去の日米構造協議の際の日本側の主張・反論の理論を追体験するような内容。日本の流通経路は長く非効率という米国の主張に対し買い物の行動パターン、人口密度、店舗密度などを回帰分析の手法で分析、たとえば乗用車の保有割合、住宅床面積と店舗密度などの関係を明らかにしていき流通業全体のマークアップ率に日米で大差がないことを実証していくといった内容。

慶応は看板の「ケースメソッド」の体験授業。教材は修了生が作成したというコンビニエンスストアの店長の意思決定の内容。バイトの高校生が釣銭不正を働いている証拠をつかんだら店長のあなたはどうしますかというストーリー。参加者の発言を聞いていると意外と高校生なので教育が大事なので穏便の指導するとか道徳的内容から踏み込む人が多いのにちょっと驚いた。ケースメソッドは正解はないのだが事実認定のプロセスでの漏れや小さい店とはいえ本部のコンプライアンスの確認などから入るのがMBA流のアプローチかと思う。そういう意味でもMBAっぽい思考とは何かについて伝えるのにはいい内容だと思った。

 

このイベントのように多数の大学院が軒を並べるイベントは少ないけど、ビジネススクール進学を考えている人はぜひ模擬授業に参加してみることをおすすめします。個々に開催されている説明会・模擬授業にもいくつか参加しているのでまた報告した。