国内MBAのススメ

人生変えたくなったら考えてみよう。日本のビジネスパーソンにもっと学びを。mbajapan@outlook.jp

よく混同されるケースメソッドとケーススタディ

ケースメソッドケーススタディ、この2つはMBAの教育方法、授業の進め方でよく出てくる大切なことば。あまり区別されず混同されて使われることが多いが実はかなり異なる。

 

ケースメソッドとは、あるテーマの学習目標を達成するために、意図的に構成された事例で、意思決定に必要な背景要因、検討プロセス、各ポジションの登場人物、、企業や事業をとりまく環境、失敗・成功などの顛末などから成る読み物を使って学ぶやりかたで、元祖ハーバード大学ビジネススクール(HBS)が有名。日本ではHBSと提携した慶応(KBS)がこれを全面的に取り入れている。

ポイントは答えがあるようでなく、学ぶべき課題から学習者自らが考えていかないとならないという主体性を求められるところ。もちろん専門知識や前提条件となる基礎知識はですでに持っていることが前提。

 

他方こちらもMBAの世界でよく使われるがケーススタディ(事例研究)は教材作成側が事実に基づきあるテーマ、学習目標を「教える」ために使われる教材である場合が多い。また院生の場合だとある研究テーマの仮説検証・理論構築のために実際の企業の意思決定や戦略についての「事例」を研究するといった流れで使われることもある。(もちろん、KBSの場合は院生がケースメソッド用のケースを作成することも推奨されているがこちらは大学院への貢献の意味合いが強い)

 

大学院の教育方針、性格などによってこの2つの取り入れ方はかなり異なる。入学前のチェックポイントにしてみるこをおすすめします。