国内MBAのススメ

人生変えたくなったら考えてみよう。日本のビジネスパーソンにもっと学びを。mbajapan@outlook.jp

もし日本がアメリカの後を追うとすると

日本で起きる様々な社会現象や構造の変化はアメリカの後を追っているという論がある。アメリカで起きていることはタイムラグの大小はあっても日本でもそうなるというやつだ。あるいは先進国共通の社会の変化の流れには共通の構造的な変化が見られると言ってもよいだろう。

そういう意味でも、もし日本でもそういった傾向が見られるようになるとすると専門職大学院の学位、学習歴(学歴とはあえて言わない)の価値は見直されかもしれない。

因果関係やその変化の順序は必ずしも検証されているわけではないが米国では見事なまでの所得と学歴(取得学位)が正相関になっている。

http://www.bls.gov/emp/ep_chart_001.htm

 

この米国労働省による統計では、所得は専門職学位修士)、博士、学部卒、短大、高校卒、高卒未満の順番、失業率はこの逆というのがはっきりしている。

米国でもこの傾向が強まったのは比較的最近らしいしまた現在でもまだ加速傾向にある。これはちょうど「社会格差」が話題になりだした流れと重なる。そういえば格差社会も日本ではアメリカの後を追うように議論になりだした。実は社会的格差・分断は学習歴格差と密接に関係しているという面があるのだ。

日本においては、雇用の硬直化や独特の反知性主義的傾向(学問やるとアタマでっかちで使えなくなるなどの言説)などがあるので若干事情は異なるかもしれないが、終身雇用の縮小などもあり高学習歴者の評価が高まって行くのはまちがいないのでは。

そういう意味でもMBA大学院およびその修了者たちの動向は要注目。