国内MBAのススメ

人生変えたくなったら考えてみよう。日本のビジネスパーソンにもっと学びを。mbajapan@outlook.jp

「この先生に教わってみたい」はMBA大学院でも大事

昔(専門職大学院制度の発足前)、大学院に行くというと文系(社会科学系)でもほぼ「特定のこの研究室に入って研究する」といったニュアンスや流れがあった。いわゆるMBA大学院は基本経営実務のゼネラリスト(文部科学省の表現では経営管理に関する高度専門職業人)育成がその目的とされており研究の師を求めてという空気は薄まった。それでも未だに特定の先生についてこういった研究や勉強をしてみたいという大学院らしさはまだ健在だしそういった選択基準で進学先を選ぶというには今でも充分意味があると思う。

実際にMBAの在学生、修了生に「どうしてその大学院を選んだのですか」と伺うと意外なほどXX先生につきたかったからという返事をいただくことも多い。極端かもしれないがビジネス・ブレークスルー大学院大学(BBT大学院)は院生のほとんどが大前研一ファンで同氏に薫陶を受けたいので選んだいってもいいのではないだろうか。(同大学院には他にもすばらしい先生はもちろんいらっしゃる)

 

大学院を選択する際にはいろいろなことを調べるとは思うが先生(複数でもいいと思う)を基準にしてみるのは自分の学びの視点を定めることにもつながる。たとえ修士論文を避けてプロジェクトレポート審査で修了を目指したとしても課程の後半の大部分は特定の研究室やゼミに所属する仕組みになっているのだし。そこではさらに学部とは桁が違う少人数での学びの場が待っている。

幸いどの大学院も力をいれて研究実績のある教授陣、あるいは個性豊かな実務家教員の確保を行っている。多くのそういった先生方は著作もたくさんあるし説明会でお話しをうかがう機会も得られる。

ちょっと自分のスコープを接近させてみて大学院という単位ではなくマイお気に入り先生を探すといった視野でじっくり大学院を見てみることをおすすめする。実際入学後「人生の師」に巡り合えたらなおよいだろう。いい齢に達してからの生涯の師にあえるチャンスもMBAのメリットかもしれない。