書籍紹介 女子高生ちえのMBA日記
これってベストセラーになったもしドラのノリで書かれた本かなとお思いきやちょっとそれとは趣が異なる内容。無理に女子高生社長がビジネススクールの聴講生になるという荒唐無稽なストーリーは違和感あるがシリーズなので致し方ないのか。
内容的にはずばり慶應ビジネススクール(慶應義塾大学大学院経営管理研究科:KBS)に偏ったものになっている。フルタイム大学院に女子高生が通う設定は無理があるなあ、ま、よしとする。
本の中で紹介されている講義などとしては、伝統の経済性工学(芸術家兄妹の父上である千住先生が初代の教授を務められた)をきちんとわかりやすく紹介していたり生産管理の現場訪問見学の様子もちゃんとと描いている。院生自身がケースを作ったり実際に自身の会社の課題を持ち寄り議論する雰囲気などがよく描かれている。
またKBSの特色のひとつはジュニアとも呼ばれる社長後継者(候補)が比較的多い学校だ。そういう意味では跡取り女子高生社長の通うMBAとしてはいいのかな。
女子高生ちえのMBA日記 ― 社長だもん、もっと勉強しなきゃ!! (女子高生ちえの社長日記)
- 作者: 甲斐莊 正晃
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2010/09/17
- メディア: 単行本
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