国内MBAのススメ

人生変えたくなったら考えてみよう。日本のビジネスパーソンにもっと学びを。mbajapan@outlook.jp

ワセダの挑戦 国内最大のビジネススクールへ

早稲田大学大学院経営管理研究科が改組、新研究科長の根来先生体制のもとふたつの研究科を合体させ、一段と規模を大きくしてスタートする。ちょっと前までは院生総数500と聞くと大学院としては大きいなあと思うほど例外的な規模になる。

よく考えてみるとこの500という数字はなかなか意味があるような気がする。米国のメジャーなビジネススクールはほとんどがマスターの院生数500から1000人程度(それにDBA、MDP学生などが加わる)。

レベル(学生の質、教育の質)と院生の数は、ことビジネススクールに関してはある程度比例する要素もあるようである。そもそも500人規模の院を運営、実質倍率1.6倍を維持できるのはワセダならではという面もある。一橋(神田)が学生集めに苦心しているのをよく研究している気もした。

 第一にカリキュラムを幅広く柔軟に提供できるメリットは大きい。CFOコースなど多彩な選択肢が院生に与えられるのは大きい。

やはり実学教育である(決まった理論だけ学ぶという意味ではなく)MBAの学習環境にはなによりも多様性が求められる。異なる経歴、バックグラウンドをもった院生同志のディスカッションは何よりも大事。そして出会う仲間の数、将来に続く人脈ネットワークを構築するためにはある程度の規模が必要。

さらに、この500人という数字もフルタイム、英語主体コース、夜間主コースMBAのデパート状態とした結果。つまりそれだけさまざまな志望者が来るということ。

もちろんこの「規模」がすべていい方向に働かないこともありえるだろうけどまずは欧米流規模が実現するであろう多様性から何がうまれるか期待したい。