多摩大学で情報処理とテクノロジーの10年後を考えた
毎回興味深いテーマで企画してくれる多摩大学大学院の公開講座、今回は世界一の座を獲得したスーパーコンピュータ「京」でおなじみの理化学研究所姫野龍太郎先生のご講演。
BLOG記事を客観的に書きにくくなるど面白くのめり込んで聴いてしまった。
ムーアの法則停滞後も5年で10倍に上がりつづける性能がもたらす新しい情報処理の世界、魔球博士としてのスライダー解説、新次元の遠隔手術などなどユーモア交えていねいに解説していただく。
縫い目と回転軸で説明される魔球の原理の、体のエネルギーの何%がボールの進む力に変換されているなどは動画があったのでわかりやすく目からウロコだった。
一番衝撃的だったのは京の次世代(2020年に実現予定)スーパーコンピュータはハードウエアとしては人間の脳のシナプス結節の数を上回り、アルゴリズムの進化によりある部分人間並みの学習能力を身につける可能性があるという話。
実際自動車設計などの現場ではデータを扱うのはすでに一部自動化されておりそれ以前のプロセスのニーズ分析や感性などの部分に人間の作業は移っているそうだ。
経営やビジネスを考察するのに欠かせない要因としてのテクノロジー。未来を見据えるための軸を見せていただいた思いがする。
これはもはや最近よく話題になる「10年以内に消える職業」の世界だろう。。